創作中国料理の極み。(素人 ver.)

先日、意識の高い写真SNSである(個人的に敷居が高い)Instagramを流し見していたら、

我らがデブニキ(略)に私の天国を発掘されていた…なんでや…

駅から近いわけでもなく、有名な人が関わっているわけでもない、いつの間にか
都島区の片隅でひっそり街に溶け込んでいる創作中国料理、百里香。
「ゆりか」ではなく、「ひゃくりか」と読みます。

大阪京橋近くで20年程生活していますが、飲食店の変遷もたくさん見てきました。
このお店ができたのは昨年の春頃だったかなあ。後で知ったけど移転してきたみたい。
なかなか外食ができない時期でもあったので、できたのは知ってたもののなかなか行く機会がなく。
当時お弁当のテイクアウトやってたんで時々頼んでて、唐揚げと麻婆豆腐がめちゃくちゃ美味しかったんで
いつかお店いかなきゃなあと思いつつで、やっとはじめて店内で食べたのが昨年の11月。

 

結論から言いますと、初来店から毎週ここのランチ通ってます。
欠かさず。
欠かさずだ。さっと行ってさっと帰る。
食べなきゃ一週間頑張れない。

そこまで惚れてるお店です。

 

とりあえず語り出すと6時間くらいかかるので、まずはデブニキ(略)が紹介していた
海南鶏飯からご紹介。

 

ランチは日替わりが1種類、固定が4〜5種類、季節によって変わります。
写真の一番下にあるのが海南鶏飯、カイナンチキンライス。
固定メニューなので、ランチ時間に行けば食べられますよ。

 

シェフがお一人でやってるお店。日本語はあまりお分かりにならないみたいですが
手伝っている奥様や店員のお兄さんが日本語でお話できるので大丈夫です。
最近お兄さん見ないなあ・・・元気かな。

 

口頭で注文もできますが、席にQRコードで注文できるシステムがあって
読み込んでメニューを選ぶこともできます。
感染対策しっかりしてて、大阪府のゴールドステッカーもかなり早い段階で取得されてました。すげえ。

 

さあ、これが全容であるよ。
サラダはおいなりさんのあげに包まれて胡麻ドレッシングがかかっています。これはランチ共通。
春巻きはパリパリ。スープは週替わりかな?暑い夏場は甘い味(桃や小豆や南瓜)の冷製スープが
出てきますが、寒い時期にはあったかいのがついてきます。写真のは玉ねぎベースだったと思います。
ご飯にはネギを炒めた具が入っているタレが軽くかかっていて香ばしい香りが。
鶏を付けていただくソースは2種類。生姜ニンニクミックスとスイートソイソースっぽいもの。甘いの。

で、メインの鶏肉なんですけどね。
ぱっと見、下に野菜の千切りがあるから、底上げしてると思うじゃろ?
それがな…食べても食べても鶏肉が減らんのじゃ…
一回食べてみ?かなりの量がのっかってるのをおわかりいただけると思います。

そして。
うっすらピンクにも見えるこの鶏肉、中までしっかり火が入っていて、柔らかく、
噛んだ瞬間に鶏肉の優しい味が口の中に広がりますのや。

ソースはしっかりつけなくてもいいので、そっとつけて味わってくださいな。
2種類が全く真逆の味なので、飽きることなく食べられます。
これ書いてる今食べたい。もう食べたい。

さて、ここからは伊東和子の百里香フォルダが火を吹くぜ。

固定メニュー、自家製手のばし麺。あっさりスープで辛くないです。
一番最初に食べて胃袋を撃ち抜かれたお品。
※ご飯は今ミニ炒飯に変更されています

写真ではわかりにくいんだけど、平たくて太い麺の上に牛肉が乗っかっています。
これ食べる時はぜひカウンターの、厨房の奥が見える席に座ってほしい。
注文したらね、その名の通り麺を作るところからはじまるんですよ。
ビョンビョンビョンって、手でのばしてそれを茹でていくんです。
めちゃくちゃかっこいいから注文したらぜひ見て。

固定メニュー、特製坦坦麺。ちょっぴり辛いかな。でも控えめ。
※ご飯は今ミニ炒飯に変更されています

お店の坦坦麺はもうここのしか食べられません。
相方が頼む定食の白ごはんを少し分けてもらって、スープに入れて食べるということもこっそりやってる(怒られそう)
ついてくる漬物もまた美味しいんだよ…これだけ売ってくれないかなって思ってる。
他にない味。白ごはんでガツガツいきたい。そもそも漬物って表現でいいのかなこれ。

日替わりで出てたら食べてほしいのは石焼系。

 

定番中の定番、麻婆豆腐。
ご覧の通り、石焼の器なので、最後まで激熱な上辛いです。
辛いです(大事なことなので2回)でも必死で食べてしまう。
毎回口の中名誉の負傷、だが一片の悔いなし。

その他にも、

麻婆茄子ううううう!
はじめて食べた時、茄子はもう一生この食べ方だけでいいじゃないって感じた。

 

これね、ベストオブザベスト酢豚。正式名称「餡入酢豚」
よく見てみて。豚肉そのものじゃないよね? 丸いの入ってますよね?
ナッツとか桃とかその他いろいろ混ざってるめちゃうまな「餡」が薄い豚肉に包まれてるんです。
ものすごい手がかかっているんですよ。

最近日替わりに入りはじめた、回鍋肉焼き豆腐。
回鍋肉に厚揚げが混ざってます。これ大好き…豆腐好きだからこの味で厚揚げ食べられるの最高。

天津飯。中は白いご飯です。
中華屋さんでよく中が炒飯になってるのあるけど、これはその必要がありません。
かかってるとろみタレ(餡)がたまらなく美味いのです。白ごはんに合う…何味か説明できない…
卵もふわふわで、ずーーーーーーーーーーーーーーーーっとエンドレスで食べてたい。
赤いのはピリ辛だから、ラー油なのかなあ。かわいい蟹の足がのってて色味が綺麗。
ちなみに私、元々天津飯を好んで食べません。わかるな?(後ろから肩を叩きながら)

油淋鶏。全ての定食にはサラダと唐揚げがついていますが、これはメインが鶏なので
付け合わせは春巻きになってます。ここの唐揚げ最高なんだけど、それを酸味の効いたソースで
さっぱりあっさりモリモリいただける一品。

ここまできてなんとなく気づいてくれた方がいるかもしれませんが、
このお店、盛り付けや色味、見た目にもかなりこだわっています。
さっと出す定食であっても、ビジュアルが良いと美味しそうに見えますよね。
写真下手なんで申し訳ないくらいなんだよ…
シェフのこだわりなんだと思います。職人。

夜のご飯の一例出しときますね。

 

見た目も楽しめて、何食べてもハズレなしって最of高じゃないですかね。
一番最後のが、デブニキ(略)も絶賛してた「よだれ鶏」です。

前菜盛り合わせに入ってることがある皮蛋、超絶苦手なんだけど
ここのは普通に食べられるんだよな…なぜなのか。
そういえば生姜も嫌いなのに、入ってるやつ普通に食べてる…

私、元々中華料理ってものに対してあんまりこだわりがなくて、
実は辛いものもそんなに積極的には食べられない方なんです。
美味しい中華のお店はチェーン店含めいっぱいありますよね。

でもね、ここ知ってから他の中華料理店に行けなくなってしまいました。
中華料理に詳しい人が知ったら「いやこれ普通」って言うのかもしれないけど
素人の私からすると、ここの料理のスパイスってかなり独特なんですよ。
他ではあんまり嗅いだことがない、不思議な香りがするんです。
百里香中毒になった今は、開店中の店前を通っただけでワクワクして食べたくなります。
辛いメニュー多いから、四川なのかなあ。中国人らしきお客さんもよく見かけます。

さっきも書きましたが、シェフは職人だと思います。ほんとにすごい。
店内に修行してた?中国で働いてた時(多分)の紹介と写真のパネルがあるんですが
中国語さっぱりわからないから読めないんだよね。
いつも黙々と料理を作る背中がかっこいいんだけど、ごちそうさまでしたって言うと
かならず振り返って笑顔で「ありがとうございました」って返してくださるの嬉しみ。

余談ですが、7日前要予約メニューの1つに「佛跳牆」あるんですよ。
漫画の「美味しんぼ」読んでた人はご存知かと。これ出してる店はじめて見た。
時価なんだろうけど、いくらくらいするんやろか。

寒い季節になると、ランチメニューに壺スープが入ってくるのじゃ…
気になるじゃろ…?これもまた美味いんじゃ…楽しみじゃ…
写真は去年のです。

本格的なお料理なので、ランチも含めお値段はそれなりにしますが、
辛い系の中華好きな人には満足してもらえる自信があるです!

色々な出来事があって、本当にみんな大変だけど、
美味しいものがあれば生きていけます。

かっずんの胃袋関西のナレーター&歌うたい

投稿者プロフィール

かっずん=伊東和子。CM/映像/学校、いろんなところで読んだり歌ったり話したりの生活。虎/赤星/林が好き。同業者の相方とコントのような毎日。かっずん/ACCグランプリ歌手/ズン伊東/ずんさま/中に何人いるんですか、と言われます

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