究極を掲げるラーメン屋。「いち花」@高田馬場

ある晴れた日、高田馬場に降り立った私は、学生達で溢れる駅を背に早稲田通りを西へ向かっていた。

10年近く前ではあるが、かつて私もこの町に住んでいた事がある。

昼下がりに全裸in部屋でくつろいでいたところ、不審者が鍵のピッキングで侵入しようとしてくる危機一髪な事案が発生し速攻で引っ越してしまったのだが、沢山の思い出がある、忘れられない青春の地だ。

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さて、高田馬場と言えば、都内でも有数のラーメン激戦区として有名である。

歩けばラーメン、らーめん、油そば。数々の名店が軒をつらねる。ここではラーメン屋の栄枯盛衰、サバンナにも劣らぬ弱肉強食の世界が見られる。

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そんな町に挑戦状を叩き付けるかのごとく、生意気なラーメン屋ができたと聞いてやって来た。

駅から歩いて数分。

いち花

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自ら究極を名乗るとは、おぬし何者か。

門をくぐると、心くすぐる香り。これは……

券売機でしばし逡巡した後、店員さんに券を渡す。

そしてやってきたのが、こちら。

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雲丹ラーメン スペシャル 生ウニ乗せ ¥1,200-

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斜に構えた姿勢はいとも簡単に崩された。サイコーな景色。テンションが上がる。

スペシャルじゃない雲丹ラーメン¥850-もあったのだが、生ウニというオプションにやられた。やらない後悔より、やる後悔を選びたい。ちなみに結果としては何ら後悔することは無かった。

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鎮座するウニは、見た目よりたくさん入っていて、何段にも重なっている。ウニ好きにはたまらない。

ちなみにこの生ウニ、個人的にはスープで煮えるよりも早い段階で食べた方がフレッシュさが味わえていいと思う。

スープはさらり系。ウニの甘みを生かした味わい。そして麺。何とこれウニが練り込んである。

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ラーメン=すする、という常識を覆すかのように、一口一口噛み締めたくなる

 

そして丼とは別で、荒めの大根おろしとわさびが提供された。味に変化をつけたい人は入れるがいいということらしい。個人的にはわさびは別にいいかな、とは思うが、これを入れるとぐっと、大人の味になる。

ちなみに麺の量は、あまり多くはないのでぺろりと食べ終えることができる。

しかし、ここで ごちそうさま、を言うのはまだ早い。

パーティーはこれからだぜ!

シンデレラに一晩の魔法をかける呪文はこれだ。

「追い飯ください」

スープが残された丼を店員さんに渡すと、おもむろにライスをIN、そしてチーズを豪快にかけ、その上をバーナーで炙ってくれた。(無料クーポンでチーズ追い飯をもらいました)

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こんがり焼けたチーズの香ばしさと見た目が食欲をそそる。ウニスープを吸ったライスはもう絶品。永遠に食べていたい。

あれ、この感覚、どこかで・・・

 

脳裏にかつてのウニの面影がよぎる。

それは一年ほど前に訪れた 新宿「いちりん」 の思い出。魚や海老をウニのスープでしゃぶしゃぶして食べるという贅沢な大人和食の店である。

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しゃぶしゃぶしきったあとのスープを煮詰めて食べたぞうすいは旨味が凝縮されて天国の味わいであった。あの日は憧れの先輩と飲みにいったので舞い上がってガバガバ日本酒をのんでしまい、ご機嫌度に比例して結構なお値段になってしまったのだけど、そう、ここは「いちりん」の系列店だったのだ。

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このラーメン店で出されるウニは「いちりん」と同じものを使用しているのだそうだ。

あの日脱げてしまったガラスの靴、まだ拾われてないんですけど、先輩、また行きませんか、ウニ。

 

甘い余韻に浸りながら追い飯を平らげた。

 

店員さんは気さくな青年で、味はどうでした?と聞いてくれたので、感無量である旨を答える。それはよかったです、とはにかみ笑顔になりながら彼がつづけた言葉が忘れられない。

「実は自分、ウニ苦手なんすよね」

なんという衝撃発言。思わずカウンターのお客さんたちと笑ってしまった。

 

アダルトな味覚の雲丹ラーメン、物珍しさだけでなくこのラーメン激戦区で戦い抜くお店になってほしい。

客足のびても麺のばすなーー。

ウニファンはそんな祈りを胸に、店を後にしたのであった。

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たかこむ

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食欲の魔物にとり憑かれている、都内の酔っ払いOL。

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