家庭の味
皆さんにとって家庭の味って何ですか?
僕は山陰地方(砂がない都会の方)で生まれ幼少期を過ごしてきました。日本海に面し、なんか妙に砂が多い県にある境港や神々が集う地「出雲」でお馴染み島根県にある隠岐の島を筆頭に、海の幸が豊富な地域で育ったからか食卓には魚が並ぶことがとても多かったです。家庭の味と言い思い浮かべるものは必然的に魚料理が多くなるのも無理はありません。
そんな私が物心ついた時から頻繁に食べていた魚、それは塩サバで、私は四歳でした。その味は脂が乗り塩加減も絶妙でご飯とよく合い、こんな素晴らしい魚を食べさせてもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。
進学と共に故郷を離れ、一人暮らしを始めてからは肉を中心とした揚げ物文化に目覚め、塩サバを食べる機会は減りましたが、実家に帰った際は必ず塩サバを食べて家庭の味を噛み締めていました。
やがて社会人になり、年上の人との食事も増え、飲食店で魚料理を食べることも多くなりました。そんな折、上司に連れていって貰った店で福井の浜焼きサバや豊予海峡の関サバなども食べてきましたが、どれも上品な味で美味しいと思うものの、家庭で食べたあの味と比べるとどうしても劣ってしまう、ご飯との相性で見劣りする、そう感じたりしていました。
いつしか歳は30を超え、青年から中年への差し掛かった先日、実家に帰省した際に朝食で塩サバが出てきました。久しぶりに食べるその味は脂が乗っていてとても美味しく、やっぱりこの味だ、山陰の海の幸は偉大だなーと感心してました。
母が白い食品トレーから取り出し焼いていく塩サバ、値段がいくらなのか気になったのでタグを見たらこんな表記がありました。
ノルウェー産 塩サバ
ん、ノルウェー産…?
あの、首都がオスロで北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島西岸に位置する立憲君主制国家である、あのノルウェー?
ここは、島根…?あれ、海の幸で有名な山陰?
・・・・
・・・・・・
そう、僕がずっと日本海で獲れたと思い込んでいた最高の塩サバ、それはノルウェイ産でした。半身で200円でした。半額シールも貼ってありました。
一生知ることなく終えればよかった事実が判明しましたわけですが、ノルウェイ産のサバはとても美味しいのでオススメです。
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