大阪立ち飲みの最高峰「京橋 とよ」が最強すぎる
他府県から知り合いが大阪へ訪れた際、時間が合えば必ず紹介する立ち飲み屋がある。
それがこのお店「とよ」だ。
とよ – 京橋/立ち飲み居酒屋・バー [食べログ]
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270107/27002949/
開店時は15時半くらいから、月曜/木曜/日曜/祝日が休みという実に商売っ気の無い店。腹一杯食って飲んでも1人5千円もあればお釣りがくる。普通の人なら食って飲んで3000円もあれば十分満足出来ると思う。
JR京橋駅北口を出て徒歩数分で人だかりが見えてくるだろう。
「真冬」「屋外」「立ち飲み」という三重苦の中、この店は開店前から長蛇の列ができる。これは諦めようかと悩んでも案ずることはない、30人程度の行列なら30分程度で割と入れ替わる。
席に案内されたらまずは忙しそうに動き回るお姉さんを呼び止めおまかせ3点セット(赤身or中トロor大トロ)を注文しよう。注文数は人数の半分以下で十分だ。4-5人なら2人前、6人なら3人前といった具合。
3点セットのオススメは中トロの3点盛りだ。
他の3点盛りも美味しいが、赤身と大トロは(個人的に)当たり外れが大きく、中トロが一番安定している。屋台の中央に氷水でキンキンに冷やされた瓶ビールやソフトドリンクがありこれはセルフサービスなので各自栓抜きで明け、人数分グラスを持ち、席に戻ろう。お酒が飲めない人はウーロン茶が150円で飲み放題だ。
大人数なら2ℓのペットボトルごと持って行っても過去の経験上問題ない(多分)。
瓶ビールを飲んでいるうちにまず3点セットの一角、酢の物が出てくる。
これが絶妙に美味い。ホタテと蟹とネギ、それにポン酢。
圧倒的にシンプルな味だがむちゃくちゃ癖になる。ついつい追加オーダーしてしまう。
そして次にマグロとウニイクラが同時に運ばれてくる。
圧倒的存在感。これで1人前だ。
かつてこれほどまでに立ち飲み屋で興奮したことがあっただろうか。
周囲からは歓声と写真をとるシャッター音が聞こえる。
みんなこのセットに酔いしれている。
味はもちろん美味い。
イクラは往年の岡本夏生を彷彿させるプリプリ感、ウニはスピードワゴン小沢より甘く僕らを迎え入れ、マグロは二夜連続で食べられる。
最高だ。
メニューは何を食べても美味いの一言に尽きるのだが、これだけは絶対食っとけという一品がある。
それが、マグロのホホ肉だ。
これは美味い。無茶苦茶美味い。
ネギのシャキシャキ感とマグロの肉汁が相まって、口の中でケミストリーを起こす。連れて行った人は皆「これ、牛肉じゃね?」との感想を漏らす。
確かに食感や風味は和牛ステーキと似てるかもしれない。これとご飯があれば俺は永久機関を作れると確信してる。
そして最後に、京橋 とよの名物親父を紹介したい。この店は並んでいるとき、食していると、どこからともなく叫び声が聞こえてくる。その方向をまずは見てほしい、真冬でも半袖で働くこの親父の姿がある。
【マグロほほ肉を焼く名物親父】
かっこいい。これぞ昭和の男、ダンディズム。
まさにそんなイメージを持つ。
そしてカメラを向けると決まってこのポーズをとってくれる。
この笑顔を見てグッとこない人はいないだろう。
マグロそっちのけでポーズをとってくれるサービス精神は、昨今の飲食業界が忘れている何かを思い出させてくれる。
※ちなみに最高に機嫌が良い時はこんな満面の笑顔を見せてくれる。
京橋とよ、最高だ。
名物親父、いつまでも元気にマグロを炙っていてほしい…
〜最後に
標準体型の人が冬場に行くと待ち時間で凍死する可能性があるから防寒具を忘れずに!